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サポート

FAQ

CelluSpots(ペプチドアレイ) FAQ

CelluSpots はセルロース繊維上にペプチドを合成したものを、セルロースごとスライドグラスにスポットしたペプチドアレイです。ペプチドのみをスポットした通常のペプチドアレイと異なる数々の特長があります。カスタム合成の受託をお受けするほか、Intavisのペプチド合成機のうち、ResPepSLiおよびMultiPepRSiには、これを作成するオプションがあります。


CelluSpots Q&A

CelluSpots Kinase Substrate Arrayの基質はどの生物の物ですか

すべてヒトのものです。すべてについてリファレンスへのリンクがついていますので、他の生物でお使いの場合、共通のものがどれくらいあるか調べていただくことが出来ます。リンクつきスポットのリストはいつでもお渡しすることが出来ます。

アッセイの際の適当な血清量はどのくらいですか

希釈した状態で3mLです。

アッセイに推奨する容器はありますか

NUNCの Rectangular Dishes, 4 Well / Cat.no.: 267061を推奨します。

蛍光での検出はできますか

サポート媒体の蛍光が強いため蛍光検出はおすすめしません。NBT/BCIP、DABなどによる検出を推奨します。ケミルミでの検出も可能です。

推奨するブロッキング液はありますか

TBSまたはPBSに少量のTween20、2-5%のskim milk、BSAまたはカゼインを入れたものをお使いの方が多いです。

リン酸化チロシンを認識する抗体はどんなものがありますか

R&Dシステム社のP/N 179003 phospho-Tyr-specific monocronal antibody をお勧めします。

スポットの並び方に特徴はありますか

スライドグラス上に96から最大384まで、同じものをスライドの上下2箇所に打つデュプリケーとフォーマットでスポットされています。アッセイ時のごみ等によるフォールスポジティブを防止することが出来ます。

CelluSpots Kinase Substrate Arrayを使った論文を紹介してください

Identication of novel antibody-reactive detection sites for comprehensive gluten monitoring
Röckendorf, N. et al., PLoS ONE, 2017, 12(7), e0181566

The Mesenchymal Precursor Cell Marker Antibody STRO-1 Binds to Cell Surface Heat Shock Cognate 70
Fitter, S. et al., STEM CELLS. 2017, 35, 940-951

非常に貴重なサンプルでCelluSpotsの反応を行わなければなりません。液体のボリュームを最小限にしてインキュベーションを行う手段はありますか

カバーガラスを使って最小限の液量でインキュベーションすることができます。「足」がついていてスポットの周りの液量を確保できる以下のモデルをお勧めします:
Electron Microscopy SciencesのLifterslipsのうち、大きさ 25 x 75 mm のもの(mSeries Lifterslip, cat-no. 72183-75)

CelluSpotsにペプチドを固定する量をモル数で指定できますか

申し訳ありませんが、文字どおりの意味では困難です。セルロースに結合させて合成する関係で、量の調節範囲は限られ、かつ細かい調整もできません。ポジコンを入れてのキャリブレーションまたは、合成時のローディング指定(1/10、1/100量のペプチド密度にする;要追加費用)をご検討いただければと思います。

CelluSpots Kinase Substrate Arrayを用いて、がん細胞のリン酸化経路を一意に特定することは出来ますか

CelluSpotsのみでは、一意に特定するのに充分な情報を得ることはできませんが、インヒビターを変えてアッセイを行うことである程度の見当をつけるためには使えます。

CelluSpots Kinase Substrate Arrayの中に、ポジコンとして使用可能なすでにリン酸化されたペプチドはありますか

X-X-X-pSpT-X-X-ST-X-X-X-X-X-XおよびA-H-T-G-F-Q-E-pY-T-I-K-L-R-A-D というシーケンスがあり、これのpSpT, pYはそれぞれリン酸化セリン、リン酸化スレオニン、リン酸化チロシンで、Xは天然アミノ酸の混合物(すべてのアミノ酸が含まれる)です。これらのスポットはポジコンとして使用可能です。ただし、これらのリン酸化アミノ酸は放射性ラベルされていません。

可視光で目視検出する場合解析をするための読み取りは出来ますか

通常のドキュメントスキャナーで読み取り、非圧縮のモノクロTIFFファイルで保存すると、下記のソフトウェアで解析が出来ます。

CelluSpotsのアッセイ後の解析に使用できるソフトウェアはありますか

マイクロアレイ解析用ソフトがご使用いただけます。無償の物で実証済みの物はwww.tm4.org にあるspotfinderがあります。

CelluSpotsが生まれた理由と沿革を教えてください

セルロース膜上にアミノ酸誘導体をスポッティングしてペプチドを合成していくスポット合成法は広く受け入れられている方法ですが、一度に一枚の合成しかできず、アッセイができる回数が限られ、かつ、アッセイのためのサンプルも比較的大量に必要とされるという問題点がありました。一方、レジンで合成されたスポットを切り出してスライドグラスに打つアレイも従来からありましたが、ガラスに固定できる量が非常に限られ、感度が上がらない上、高価な蛍光マイクロプレートリーダーを要するという問題がありました。これらの問題を解決すべく、Intavisは方法を模索し、CelluSpotsを開発しました。

CelluSpotsは、ディスク状のセルロースマトリックス上にペプチドを合成し、それをセルロースごと溶かしてスライドグラスにスポッティングすることにより、一回の合成でアッセイ用の同一コピーアレイを大量に作成することが可能になりました。また、ペプチドが3次元的に結合したセルロースマトリックスをガラスに結合させることにより、従来の250倍量程度のペプチドがアッセイの対象になり、感度が飛躍的に上がるとともに、蛍光マイクロアレイリーダーが不要になりました。

CelluSpotsは、Intavisでの数年の開発期間を経て、2006年に発売開始され、現在ではたくさんのユーザーにご使用いただくとともに、大規模スクリーニングプロジェクトのための大量合成の受注も数多く受けるようになってきております。このようなプロジェクトのアレイは、一部がお客様の許可を得て、プリメイドのアレイとして一般用にIntavisから発売されています。

CelluSpots Kinase Substrate Arrayのペプチドリスト中の”consensus sequence”は何を意味するのでしょうか?

チロシンおよびセリン・スレオニンキナーゼ両方、またはどちらか片方でリン酸化され、ポジティブまたはネガティブコントロールとして使えるものです。チロシンキナーゼアレイ、セリン・スレオニンキナーゼアレイで共通です。