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新着情報

【イベントレポート】 ギルソン社ピペットマン生誕50周年記念 研究フォーラム

2022/6/14~6/16 の3日間、ピペットマン生誕50周年を記念したオンライン研究フォーラムを開催致しました。様々な分野の第一線で活躍されている研究者・企業の方々にご登壇頂き非常に貴重なお話を頂きました。お陰様で非常に多くの方にお申込みを頂き、アーカイブ配信もご好評頂きました。
今回のフォーラムは、「分野の垣根を超えた出会いの場」「新しい何かが生まれる場」をご提供させて頂くことを目的として開催致しました。フォーラム終了後のアンケートでは、「幅広い分野の非常に先進的なお話を聞くことができた」「知らない分野でこのようなことが行われているのかと、視野を広げられ、新しい興味を持つことにつながった」といったコメントを多く頂戴しております。我々としましても、今後も日本の研究者の皆様、未来の研究を支える学生や若い方々にとって、我々がお役に立てる事は何かを考え続けて行きたいという想いを新たにする機会となりました。
ご登壇の皆様、ご視聴頂きました皆様、改めまして心からの感謝を申し上げます。

研究フォーラム詳細ページ


ご視聴者から頂いた「ピペットマンに一言!」
研究者を目指しておられる方々、学生の方々へ、ご登壇者からのメッセージ

ご視聴者から頂いた「ピペットマンに一言!」

本イベントにご登録いただいた方から、ピペットマン生誕50周年にあたり「ピペットマンに一言!」を頂戴しております。
皆様のピペットマン愛に溢れるコメントをたくさん頂き、ギルソン社総代理店としてピペットマンを長年販売・修理サポートさせて頂いている我々としまして、大変嬉しく、ご愛顧への感謝の気持ちでいっぱいです。
頂きました「ピペットマンに一言!」を一部ご紹介致します。

長きにわたりバイオテクノロジーを支えている活躍、素晴らしいです。
ラボでは、ほぼピペットマンを使用しております。安定したデータを出すためには、必要不可欠です。大変助かっています。
学生時代の卒業研究開始時から、30年近く、ずっと使用しています。
研究者としての生活をスタートさせた時からずっと貴社のピペットマンを使用させて頂いております。今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
50周年、おめでとうございます!ピペットマンは我々の業務に欠かせない、大切な相棒です。これからも頼りにしています!!
50歳、おめでとうございます。長年のお付き合いです。感謝しかありません。私が社会に出てからずっと一緒でした。
やっぱりピペットマンはギルソンでしょ!
GILSONのピペットマンは、使いやすく、手に馴染んで好きです。シンプルでクラシカルで、かっこいいです。
おめでとうございます。弊社は1990年以前からずっと使っております。購入してからメンテナンスしながら長持ちするので重宝しております。これからも使いやすいピペットをお願い致します!!
大好きです!
ギルソン社ピペットマン生誕50周年、誠におめでとうございます。私が人生で初めて使用したピペットマンもギルソン社のものでした。これまでもこれからも研究、研究者の育成にはピペットマンはなくてはならない器具だと思います。今後とも、ピペットマンとピペットマンが支える様々な研究のさらなる発展を心よりお祈り申し上げます。
日々利用しています。時代と共に軽量化や電動など進化を感じています
バイオテクノロジーの研究者にとって、手足のような存在で、これが無いと実験ができません。
Bluetooth接続ピペットが非常に衝撃的で、時代の流れや進化を感じさせられました。今後の更なる機能性の追求に期待致します。
ピペットと言えば、ギルソン。正確な試験をしたいから、選びます。
テクニシャンになって約20年。ピペットマン、マイクロマン共にお世話になっており、なくてはならない存在です。
記念すべき50周年おめでとうございます!これからの更なる進化を楽しみにしております!

「研究者を目指している君へ」ご登壇者からのメッセージ

本フォーラムでは、オンラインでのご講演終了後の質疑応答コーナーにてご視聴者とご登壇者が直接お話いただきました。
質疑応答コーナーでは、各ご登壇者より日本の未来の研究者の方々へ素敵なメッセージを頂いております。当日お時間の都合が合わず質疑応答コーナーに
ご参加いただけなかった方々にも是非メッセージをご覧頂きたく、こちらに掲載させて頂きます。

基礎生物学研究所 阿形清和 先生

今後、ビックデータの扱い方や、イメージングの観察において、AI技術の機械学習によって得る人間では気が付くことのないことに気が付く観察力によって、新しいサイエンス、これからの生命科学が作られていくことになります。
我々がピペットマンとともに新しい時代に突入したように、これから若い世代の方々には、新しい時代に突入し我々の世代を乗り越えるために、積極的にAIテクノロジーなどの新しい技術を活用し、頑張っていただければと思います。

慶応義塾大学医学部外科学 八木洋 先生

再生医療研究は、新しいものを作り出すという、夢のある研究だと思っています。既にある現象を証明することも大事ですし、この先どうなるかわからない、新しい技術を作り出すという意味で、モチベーションも高く保てます。研究自体、知的好奇心を満たすための作業ですので、若い方々も、モチベーションをもってチャレンジしてもらいたいと思っています。また、もし、海外に行くチャンスがあれば、海外から日本を見ることで、これまでの価値観を変えるきっかけになりますし、多くの出会いのチャンスになりますので、ぜひ行ってみるといいと思います。

アステラス製薬株式会社 生田目一寿 先生

近年のデジタルトランスフォーメーションは、昨日できなかったことが、今日はできてしまうかもしれないというほど、変化の度合いが著しいと感じています。この時代だからこそ、異分野の研究者も含めて、自身のコミュニケーションの幅を広げていただきたいと思います。私自身、バイオロジストではありますが、ITやロボット工学の専門家ではありません。弊社の自動化システムは、様々な方とのコミュニケーションから生まれたものです。そのロボットが日本や世界を大きく変えることができるかもしれない、そんな大きな夢を抱いてもらいたいと思います。

株式会社MOLCURE 興野悠太郎 先生

現在の技術革新によって、プログラミングの知識があれば誰でも簡単に、しかも安価で新しいものを生み出せる時代になったと感じています。ライフサイエンスの分野は非常に長い歴史があるとは思いますが、IT界でGAFAが生まれたように、ライフサイエンスの分野でも同様なことが起こせないかと私は考えています。一つの分野に集中するだけではなく、幅広い見識から、画期的なものを生み出すのだ、という強い情熱がそれを後押ししていますので、若い方には情熱を持っていただきたいと思います。

東京医科大学 医学総合研究所 吉岡祐亮 先生

実験は色々と考えて行うことは基本ですが、考えてもその通りに行くとは限らないです。結局のところは実際に実験をして結果を見てみないと分からないことがたくさんあります。大袈裟に言えば、10回実験をしても9回は思った結果が得られないかもしれません。それでも、1回の成功のために、ダメだった9回の実験が必要だったと考えることができます。つまり、9回の実験から”何かしら”を得る力というのが必要だと思っています。(何で上手くいかなかったのかな?とか、ここが改善できるポイントだったかな?など考える材料になります)
そのためにも、トライ&エラーを繰り返しながら学んでいくことも重要だと思いますので失敗を恐れず、ぜひチャレンジしてください。
個人的な見解にはなりますが、研究者で成功している人は、もちろん色々な能力も高いと思うのですが、いくら失敗しても諦めずに続けてきた人達なのかなって思ってます。

タカラバイオ株式会社 井上晃一 先生

私は、日本の大学で博士課程を修了後、研究の場を「サイエンスの本場」であるアメリカに躊躇なく決めました。即決した理由は、学生時代にアメリカのNJ州に当時あった製薬企業の研究所に2カ月間滞在した際に、活気に満ちた研究者たちを目の当たりにしたからです。
研究テーマを選ぶ際、「ニンジンを試したから次は大根という発想ではなく、全く新しいユニークな視点で研究テーマを選ぶ」ことを常に意識しながら日々を過ごしてきました。若いうちは、なりふり構わずアグレッシブに新しいテーマに挑戦してほしいです。それが花開くかはわかりませんが、見ている人は絶対に見てくれていると思いますし、真摯に向き合っていれば結局は自分自信の人生の活力となり魂にパワーをチャージすることになると思います。ポジティブに自分に素直に頑張っていただければと思います。

大阪大学 放射線科学基盤機構 白神宜史 先生

私が若いころは手軽に届きそうな目標に向かって研究を進めていたところがあるのですが、だんだんと年を経て思うことは、 「少年よ大志を抱け」という言葉がありますように、もっと大きな目標を掲げていたなら、より大きな成果が得られたのではないかと少し残念に思うことがあります。
若い方にはぜひ、「大きな目標」、「大きな夢」を掲げ、それに向かっていただきたいなと思います。

量子科学技術研究開発機構 長谷川純崇 先生

私は30年近く研究に携わっているのですが、この間、本当にうまくいったりいかなかったりということがありました。最近では、長く続けることが重要だと思い始めています。
最初はうまくいかないかもしれませんが、皆さんが興味を持っていることがあればぜひ、継続してください。「継続」することは大切です。

大阪大学大学院 医学系研究所 渡部直史 先生

私が高校・大学生の時は、現在のように研究を行うと想像していませんでしたが、 核医学教室で大学院生としてPETやα線を使った基礎研究を始め、その研究の成果が臨床研究や医師主導治験といった形で、患者さんの診療に役立つ、また将来的に医薬品としての実用化される可能性が高くなってきた段階になっています。
研究をしていると、色々と大変なこともありますが、「自分の研究成果が将来的に社会の役に立つ」ということを目標かつやりがいとして研究に取り組んでいただければ、楽しく研究を進められると思います。
ぜひ、研究を楽しみつつ、「何かに役立てる・社会の役に立つ」ということを考えながら取り組んでいただけたらと思います。

京都大学 複合原子力科学研究所 渡邉翼 先生

私は、医学生の時に、放射線治療・BNCTが面白いと思い、放射線治療科に入局し、病院で研修を積んだのち、研究の分野に入ってきました。「病院、臨床から研究へ」という観点でお話しすると、臨床の場合には、思いついたこと・ひらめいたことをすぐに患者さんに適用する・プロトコールを変更することは難しいのですが、研究の場合には、動物実験や予算の申請書などを書き、それが認められればすぐに実際に実験をして確かめることができます。これがすごく面白いと日々感じています。
これから研究される方々には、「これから面白いことがいっぱいあるぞ」と、希望をもって取り組んでいただけたらと思います。

エーザイ株式会社 谷口智彦 先生

私は、大学時代からずっと心臓についての研究を進めてきました。社会人になって周りを見渡してみると、様々な研究をしてきたメンバーがたくさんいるなと興味を持つこともあります。「自分の幅を広げる」という意味では、若いころから周りを見て、様々な実験や手技を覚えるなどして、最終的に何かに絞っていく方が良かったのではないかと思うこともあります。だからこそ、「若いうちから色々なものに触れ、いろいろな人と話して、色々な経験を積んでいくこと」が大事なのではないかと思います。

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