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サポート

FAQ

画像解析 FAQ

Vilber Bio Imaging 社(ヴィルバーバイオイメージング)の画像撮影装置に関するFAQです。
”質問”の部分をクリックすると”回答”が表示されます。

in vivo イメージングシステム NEWTON

NEWTONは微弱な発光や深部の発光も検出可能ですか

NEWTONはF値0.7の高感度レンズと-65℃の冷却CCDを組み合わせることで、生体表面から発せられる光はもちろん、
深部からの微弱な光も検出することが可能なイメージングシステムです。

マウスは何匹まで同時に撮影可能ですか

2D撮影の場合、マウスは5匹、ラットは3匹まで撮影可能です。
3D撮影の場合は1匹のみとなります。

明視野画像とシグナル画像の重ね合わせは可能ですか

それぞれの画像を撮影後に重ね合わせること、撮影時に自動で重ね合わせることが可能です。
NEWTONは高解像度のCCDを採用しているためシグナル、明視野ともに高精細の画像が撮影できます。
さらに、明視野像はカラーでの撮影に対応しておりますので、実際の見た目に近い画像が得られます。

3D撮影の原理を教えてください

蛍光フィルターを切り替えて複数枚の画像取得し、フィルターごとに得られたシグナル強度の増減をもとに発光部の深さ情報を取得しています。
光の波長ごとにマウスの組織で吸収される度合いが異なるため、それぞれの波長でシグナルがどの程度増減するかを測定することで深さの情報を得ることができます。
また、赤外線でマウスをスキャンすることで大きさや向きといった形状を測定し、マウスの臓器位置情報データベース(Digimouse)と照らし合わせて骨格や内臓の位置を予測しています。
これら情報の重ね合わせで3D撮影を行っています。

どのようなルシフェリンを使用すればよいでしょうか

D-Luciferinnが一般的です。発光波長が長い改変ルシフェリンを使うと体組織での光透過性が増えるため、より高感度に撮影できます。
一方、発光波長が短いルシフェリンは体組織での光透過性が下がるため、深部のイメージングにおいては感度が低下する傾向にあります。

使用可能な蛍光色素を教えてください

NEWTONの励起光は440nm~780nm、蛍光フィルターは500~850nmの波長域となっています。そのため、この波長域に収まる蛍光色素であればどのようなものでも使用できます。

GFPは使用できますか

GFPでも撮影可能ですが、自家蛍光が強く発生すること、体組織で励起光・蛍光が吸収されてしまうため、高感度の撮影は難しい傾向にあります。
蛍光撮影で感度よく撮影するには長波長(700nm~)で励起される色素の使用を推奨しています。

移植した細胞を観察したいのですが、移植する細胞数や検出するまでに必要な時間はどの程度でしょうか

移植箇所にもよりますが、10の5乗オーダーで細胞移植を行い、移植後数週間経過してから撮影するケースが多いです。

麻酔ガス発生装置はどのようなものを選定すればよいでしょうか

NEWTON本体背面のポートに接続可能な装置であればメーカー/機種は問いません。
*弊社で実績のある装置をご紹介することも可能です。

隔離ボックス XT-500はどのような場面で使用しますか

感染性の高いサンプルや免疫不全マウスが外気と触れないようするために使用します。
IN/OUTのラインにHEPAフィルターが取り付けられており、ボックスごとNEWTONに設置できます。

プレート撮影オプションはどのような時に使用しますか

in vivoイメージングの予備実験で、プレート上で培養している移植前の細胞をチェックする際に使用します。培地にルシフェリンを加え、細胞の発光を観察することで、想定通りにルシフェラーゼが発現しているかを確認できます。

ケミルミイメージングシステム FUSION

FUSIONのレンズのF値について教えてください

FUSIONはすべてのモデルにおいて、F値0.7のレンズを使用しています。
F値が小さいレンズほど光の取り込み能力が高く、微弱な光をとらえることが可能です。
F値0.7のレンズはF値0.84のレンズに比べて約40%多く光を取り込むことができます。

FUSION のCCDの冷却温度は何度ですか

FX7.EDGE, SOLO.7S.EDGE モデルでは-65℃、FX6.EDGE, SOLO.6S.EDGE モデルでは-30℃です。
CCDを冷却することで画像取得時に発生する熱ノイズを低減します。温度が10℃下がると熱ノイズが約1/2になります。

FUSION の 解像度を教えてください

FX7.EDGE, SOLO.7S.EDGE モデルでは460万画素、FX6.EDGE, SOLO.6S.EDGE モデルでは600万画素です。
画素数と感度はトレードオフの関係にあるため、CCDの冷却温度が低い7シリーズの方が高感度な検出が可能なハイエンドモデルとなります。

7シリーズと6シリーズの違いについて教えてください

7シリーズはCCDの冷却温度が低く、低バックグラウンドの画像を得ることができます。そのため、微弱なシグナルでもバックグラウンドに埋もれることなく検出することが可能です。
また、画素数が増えるとその分検出感度が低下してしまうため、画素数の少ない7シリーズの方がシグナルの検出能力も高くなります。

FUSION で撮影した画像のDPIはいくつですか

デフォルトの設定では300DPIの画像が出力されるようになっています。
設定を変更することで最大1800DPIまで増やすことが可能です。

ビニング(Binning)について教えてください

感度を上げるために複数の画素を1つにまとめて画像として出力する機能です。
CCD撮影装置ではビニング処理により感度を調整することができますが、感度と解像度はトレードオフの関係にあることにご注意ください。
FUSIONは「1×1」、「2×2」、「4×4」、「8×8」、「12×12(7シリーズのみ)」のビニング処理に対応しています。

撮影した画像のS/N比を確認することはできますか

可能です。

FUSION ではソフトウェア上で画像を表示する際、下記3種の情報が常時表示されます。
・画像の最低シグナル値(バックグラウンドノイズに相当します)
・画像の最高シグナル値(最も強いバンドのシグナル値)
・マウスカーソルを合わせた位置のシグナル値

定量を行いたいバンドにマウスカーソルを合わせ、バックグラウンドノイズと比較することで定量解析を実施せずとも
バンドのS/N比を計算することが可能です。
画像取得直後に目的バンドの定量解析が可能かどうかが判断できるため、S/N比が小さく撮り直しが必要なケースでも
化学発光が維持されているうちに再撮影することが可能です。

S/N比は何を意味していますか

S/N比はバックグラウンドノイズに比べてシグナルがどれだけ大きいかを示す指標で、撮影データを定性、定量する際に非常に重要です。S/N比が小さいデータはノイズの割合が大きくなるため、定量結果の信頼性が損なわれたり、ノイズによってバンドの存在有無も判別できなくなる可能性があります。画像の信頼性を上げるためにはS/N比の大きい画像が必要になります。

FUSIONは高感度かつ低バックがラウンドなシステムであるため、短時間でS/N比の大きいデータを取得可能です。さらに、撮影直後にS/N比を簡単に計算できるため、解析操作を行う前に信頼性のあるデータが取れているかを判断することが可能です。

画像解析機能はついていますか、複数のPCで使用することは可能ですか

FUSIONにはWindowsに対応したライセンスフリーの解析ソフトウェアが付属しています。「バンド定量」と「分子量計算」を皆様のPCで実施できます。

オプションの 有償ソフトウェア, Bio-1D ソフトウェアを用いることでより詳細な解析操作を実行することも可能です。
Bio-1Dにご興味がある方は弊社までお問い合わせください。

FUSION で撮影した画像を他のソフトウェアで解析できますか

FUSIONで撮影した画像は汎用的な16ビットグレイスケールのTIFF形式で保存することが可能ですので、他の解析ソフトウェアで開くことが可能です。
*他のソフトウェアで解析を行う際には、”16Bit Tagged image File Format(TIFF)”形式で画像を保存してください。

化学発光と蛍光の使い分けなどはありますか

化学発光と蛍光それぞれの特徴に合わせてご使用頂くことをお勧めします。
例えば、化学発光での撮影は蛍光に比べて感度が良い傾向にあります。
一方、蛍光での撮影では時間経過によるシグナル変化が少ないため、化学発光に比べ定量性が良いともいわれています。
FUSIONは化学発光と蛍光の両方に対応しているため、実験系や目的に合わせた柔軟な運用が可能です。

FUSION で X線フィルムの取り込みをおこなうことはできますか

可能です。多くの場合、X線フィルムでの撮影と同程度の時間で十分な感度が得られます。
FUSIONの画像はバックグラウンドが低いため、X線フィルムと比べてダイナミックレンジの広いデータを得ることが可能です。

サポート体制について教えてください

Vilber Bio Imaging社と30年以上のパートナーシップを持つエムエス機器にはトレーニングを受けたイメージング装置の専任担当が複数名おり、
日本国内でのアプリケーションサポートや万一の故障の際の修理サポート体制を整えています。

ゲル撮影装置 E-BOX

エチジウムブロマイド(EtBr)以外の色素も使用できますか

UVテーブル以外に青色LEDのテーブルも選択できるため、様々な色素への対応が可能です。

CBB染色ゲルを撮影できますか

オプションのコンバージョンスクリーンを使用することで白色透過光による撮影が可能となります。

E-BOX CX5 でのバンドの切り出しはどのようにして行いますか

引き出し式のUVテーブルを搭載しているため、UV テーブルを引き出すことで広いスペースで
素早く切り出しを行えます。DNA へのダメージが比較的少ない 312 nm の波長、70%への減光スイッチを活用することで
DNA の分解を最小限に抑えた切り出しが可能です。

切り出しの際、作業者がUVに暴露してしまわないか心配です

UVテーブルには誤って点灯してしまうことを防ぐ安全スイッチが備えられています。

E-BOX CX5 の画像の保存形式は何ですか

標準設定では16ビットの非圧縮 TIFF ファイルです。このほかに、8ビットの TIFF や JPEG ファイルも選択可能です。

E-BOX CX5 の画像は何ビットですか

デフォルトで16bitの画像を出力します。8ビットの256階調、12ビットの4096階調に比べて、65536階調という広いダイナミックレンジを持ちます。

画像ファイルの読み出しについて教えてください

USBメモリを使ってファイルを移すほか、ネットワーク経由でのファイル移動も可能です。

プリンタは接続可能ですか

オプションでビデオグラフィックプリンタをご用意しています。

E-BOX CX5 に解析ソフトは付属していますか

Windowsに対応したライセンスフリーの解析ソフトウェアが付属しています。
「バンド定量」と「分子量計算」などを実施でき、その結果をMicrosoft Excelへ転送することが可能です。