ペプチド合成機

Intavis 社のペプチド合成機に関する情報です。合成スケール、使用目的に応じて、プレート、 ミニカラム、 ラージカラム、 SPOT、 CelluSpots 合成の各モジュールがあり、幅広い用途に対応しています。

ペプチド合成機Q&A

どのくらいの量の合成ができますか?


■ Model ResPepSL
   プレート合成 : 2 µmol - 5 µmol / 2 mg - 5 mg (96ペプチドまで)
   マイクロカラム合成 : 2 µmol - 20 µmol / 2 mg - 20 mg (24ペプチドまで)
   ラージカラム合成* : 25 µmol = 25 mg (3ペプチドまで)
   ラージカラム合成* : 50 µmol = 50 mg (3ペプチドまで)
   ラージカラム合成* : 150 µmol = 150 mg (1ペプチド)

■ Model MulitipepRSi
   プレート合成 : 2 µmol - 5 µmol / 2 mg - 5 mg (96 x 4 = 384ペプチドまで)
   マイクロカラム合成* : 2 µmol - 20 µmol / 2 mg - 20 mg (24 ペプチドまで)
   ラージカラム合成* : 25 µmol - 50 µmol / 25 mg - 50 mg (72ペプチドまで)
   ラージカラム合成* : 100 µmol / 100 mg (36ペプチドまで)

■ Model MulitipepCF
   シングルカラム合成: 50 µmol - 2 mmol / 50 mg - 2 g (1ペプチド)

*:合成モジュールはオプションです。

最大どのくらいの数のペプチドが合成できますか?


■ Model ResPepSL : 1(150 µmol)/ 3(50 µmol)/ 24(20 µmol)/ 96(10 µmol)/ 768(SPOT法, CelluSpots法)

■ Model MultiPepRSi : 36(100 µmol)/ 72(50 µmol)/ 384(10 µmol)/ 768(CelluSpots法)/ 1,536(SPOT法)

■ Model MultiPepCF : 1 (2 mmol)

合成方法は?


Fmoc 法です。

Boc法には対応していますか?


対応していません。(TFA が機械の寿命を極端に短くするためです)

切り出し(Cleavage)は自動でできますか?


切り出しは、機械の外でマニュアルで行います。(TFA が機械の寿命を極端に短くするためです)

試薬は専用の物ですか?


普段お使いの試薬がそのままお使いいただけます。

レジンは専用の物ですか?


Intavis 社の TCP レジンを推奨しておりますが、お手持ちの物もお使いいただけます。

合成プロトコルは付属しますか?


すべてのオプションについて最新のテスト済み合成プロトコルが付属します。
必要試薬もシーケンスとスケールに応じて自動計算されます。

付属のプロトコルでの合成産物の純度は何%くらいですか?


シーケンスに強く依存しますが、25 残基で70%程度です。天然に存在する普通のタンパク質のシーケンスの一部であればほとんどの場合80%程度が得られています。

プロトコルの編集は可能ですか?


パラメータの細かい変更から、大幅なメソッドの変更まで簡単にできます。変更は、必要試薬の自動計算にその場で反映されます。

合成の際に撹拌はできますか?


ResPepSL のラージカラム合成には、標準で撹拌機能が付きます。
MultiPepRSi のラージカラム合成には、オプションで撹拌モジュールが付きます。
MultiPepCFのシングルカラム合成には、ロータリーシェーカーによる撹拌機能と、連続フローによる撹拌機能が標準で付きます。

その他の合成はレジンの量が少なく、試薬の拡散が容易なため、撹拌機能は付けておりません。

窒素雰囲気化での合成は出来ますか?


MultiPepCFは連続フローによる撹拌を行うため、標準で窒素雰囲気下での合成に対応します。

他の機種では、連続フローによる撹拌を行わず、空気に絶えずさらされて酸化を受けることがないため標準では対応しておりません。

ご希望に応じてオプションで窒素パージポートを取り付けることもできます。

合成過程のモニタリングおよびフィードバック機能はありますか?


MultiPepCFにはFmoc溶出のモニタリング機能と脱Fmoc・カップリング・洗浄へのフィードバック機能が標準で装備されています。

SPOT合成とは何ですか?


専用のセルロースメンブレンの上にペプチドをアレイ状のフォーマットで直接合成するものです。
384 ペプチド同時のアッセイがおこなえます。

CelluSpots合成とは何ですか?


専用のセルロースディスクアレイの上にペプチドを直接合成し、溶解してスライドグラスにセルロースごとスポットするものです。
スライド一枚に384 スポットがデュプリケートでスポット出来ます。
一回の合成で同一スライドを150 枚以上作ることが出来るため、大量アッセイに力を発揮します。

専用ドラフトが必要ですか?


真空ポンプからの排気と、キャビネットの換気装置の排気を、チューブとダクトでそれぞれドラフトに導入する仕組みです。
ドラフトから2m 以内の設置をお勧めしますが、ドラフト内に置く必要はなく、専用ドラフトの必要はありません。

装置の大きさはどのくらいですか?


■ Model ResPepSL : 570(W) x 500(D) x 690(H) mm

■ Model MultiPepRSi : 870(W) x 660(D) x 840(H) mm

■ Model MultiPepCF : 870(W) x 660(D) x 840(H) mm



このほかに必要な周辺スペースは:
 ● 本体横に、溶媒ボトル2 L x 2本またはそれ以上を置くスペース
 ● 本体横に、制御用ノートPC のスペース(600 mm程度)
 ● 本体上に、蓋を上にあけるスペース(600mm 程度)
 ● 設置台の下に、20 Lの排液ボトルと500 mlのコンデンセーションボトルおよび真空ポンプ(300 x 500 mm程度)を置くスペース

Intavis社について教えてください


ドイツのケルンにある会社で、15年以上前からペプチド合成機を作っています。
またSPOT合成のための機械の製造販売をライセンスされた唯一の会社です。
社員の8割がPh.Dで、その中にペプチド化学でPh.Dを取り、研究の経験がある技術者が4名おり、彼らが中心になってプロトコルおよび機械・オプションの開発をおこなうほか、自社の機械とプロトコルを使って各種ペプチドの受託合成もおこなっています。
お客様には納品時点での最新のプロトコルが提供されるほか、納品後も継続して合成についてのいろいろなご質問・ご相談にお答えしています。
エムエス機器はIntavis社創立以来の代理店で、毎年技術者の行き来があるほか、ほぼ毎日、電話やEmailなどで緊密なコミュニケーションをとっております。

SPOT合成Q&A

SPOT合成とは何ですか?


専用のセルロースメンブレンの上にペプチドをアレイ上のフォーマットで直接合成するものです。
384ペプチド同時のアッセイがおこなえます。

同一の研究をIntavis社が開発したCelluSpotsオプションで行うことができます。
こちらは同一コピーを多数作成することができるため、血清ストックのアッセイ等にお勧めできます。

SPOT合成されたアレイはどんなアッセイに使用できますか?


おもに以下のようなアッセイにご使用いただいています:
ペプチド-抗体相互作用
ペプチド-レセプター相互作用
ペプチド-酵素相互作用
ペプチド-タンパク相互作用
ペプチド-微生物相互作用
ペプチド-金属イオン相互作用
ペプチド-DNA相互作用
非天然シーケンスの研究
構造決定の一助としてのアッセイ

SPOT合成とそのアプリケーションに関する論文リストがございますのでご請求ください。

相互作用の検出の際に高密度のペプチドによる立体障害が気になります。これを防ぐ方法がありますか?


合成時にセルロース上のアミノ基の一部をブロックすることによって、ペプチドの密度を調節することが出来ます。また、必要な部位にスペーサを入れて合成することも可能です。

合成に使うメンブレンはどのようなものですか?


セルロースにPEGのスペーサが共有結合され、その末端にNH2が付いたものです。

SPOT合成されたペプチドの純度を調べたいのですが方法はありますか?


TFAカクテルで切断できるリンカーを組み込んで合成し、スポットをカットした後、リンカーの部分からペプチドを切り出してMS解析を行う方法があります。

リンカーは、NovabiochemのFmoc-Rink linkerをお勧めします。

SPOT合成の成否を簡単に確認する方法はありますか?


BPBで末端のアミノ基を染める方法があります。
脱保護後、BPB溶液でスポットが青く染まれば、そこにアミノ酸が付いています。
次のFmocアミノ酸が付くと、BPBは離れ、色が消えます。

もうひとつの方法として、UV落射照明でペプチドの自家蛍光を見る方法があります。
(254 nmの光源が必要です)

どちらの方法も、シーケンスに依存して染まり方、光り方が異なりますので、
定量的検出はできないことに留意する必要があります。

SPOT合成の終わったメンブレンの保存方法を教えてください。


最後のアミノ酸のFmoc保護基およびすべてのアミノ酸の側鎖の保護基を外さない状態で、密閉状態で-20℃で保存していただくと、長期間保存できます。

この場合、ご使用前日に、室温に戻してから末端Fmocアミノ酸の脱保護、続いて側鎖の脱保護の順に処理を行っていただくことが必要になります。

Cysを含むシーケンスをSPOT合成したメンブレンのアッセイで、抗体の非特異的吸着が見られます。これを防ぐ方法はありますか。


Cysはジスルフィド結合を作るほか、多数のアッセイで予期せぬ結果を与えることが知られております。
Cys をSerに変えてペプチドを合成し、アッセイをすると結果が安定する場合があります。

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