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このコラムは海外ポスドク研究員となりたい博士課程大学院生や国内ポスドク研究員、ときには国内大学助教を想定読者として、筆者自身の経験と若干の考察等を織り交ぜて執筆するものである。この情報が若手研究者のお役に立てることを願っている。以下の見出しのとおり第8回の構成でお送りしたい。
第1回 はじめに
第2回 英語の習得
第3回 採用まで -前編-
第4回 採用まで -後編-
第5回 米国で
第6回 米国からカナダ国へ
第7回 カナダ国で
第8回 帰国
まず筆者の海外研究留学時代とその前後を概説する。わたしは国内大学大学院で2004年に博士号を取得し、日系製薬企業で医薬情報担当者(MR)を約3年し、その企業在籍中に海外ポスドク研究員の空席ポジションをインターネットでさがして自由応募にて採用された。2007年から米国UT Southwestern Medical Centerで約1.5年をポスドク研究員として過ごすなか、ある事情でその研究室を出ることになり、研究室主催者の了解のもと米国国内はもとよりカナダ国や欧州や日本の空席ポジションをさがしてまたもや自由応募にて採用された。2008年からカナダ国Western Universityで約1年を2回目のポスドク研究員として過ごした後に自らの意思で大学を去り日本で企業勤めの人となった。帰国後は外資系企業を数社うつって2024年の現在に至る。
つぎに自由応募時の自身の状態を書く。発表論文は1報しかなかったし、研究歴もMR職を約3年したことで分断されていたし、英語力はTOEIC 635点で英会話も流暢とは言えなかった。さらに、つてを辿らず自由応募で探すというディスアドバンテージもあって、順風満帆な海外ポスドク先さがし、というわけではなかったと思う。
それでもやってみたら何とかなった。わたしは海外研究留学をして良かったと思っている。なぜそう思うかを第2回以降で記していきたい。あなたも海外を目指して動き出しませんか?
<近日公開> 海外研究留学コラム ~第2回~ へ続く