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海外大学の研究室は英語が公用語であることが多い。渡航後に研究室メンバーと意思疎通するには英語が話せる必要があるが、そのまえに、海外ポスドク研究員空席ポジションへの応募書類作成・書類選考通過後の研究室主催者との電話面接・渡航先大学の事務方や駐日外国公館との手続きなど、まだ日本にいる時点で英語がある程度できるようになっておく必要がある。それゆえ英語の習得について述べたい。
著者はいままでに受験したTOEICのスコアシートをほぼ全て保管している。2003/01に495点であったところからスコアシート保管が始まっていて、博士号を取得したのは2004/03だったので、時間の引き算をすると博士号取得の約1年2ヵ月前から英語勉強に取り組み始めたということだ。TOEICスコアの推移を表1に示した。
英語勉強開始時はTOEIC 495で、博士号取得時に一番近い時点つまり2003/11はTOEIC 625で、博士号取得後すぐに海外研究留学せず日系製薬企業で医薬情報担当者(MR)を約3年して研究ブランクがはいり、2006/07にTOEIC 635の状態で応募書類作成・電話面接・事務方との手続などを行った。2006/11に海外大学の研究室主催者からJob Offer (内定) を出すとのe-mailを受信し、2006/12に日系製薬会社へ退職願を提出し、2007/01に海外渡航した。
著者ひとりの事例からの話しになってしまうが、TOEIC 635あればまあ何とかなるかな、と思う。ただそれは日本国内の話しであってTOEIC 635で海外渡航してあちらで英語ネイティブに手も足も出ず大変であった。渡航後の話しは第5回あたりで書く予定である。日本国内にいるうちはTOEIC 635ぐらいを目指して英語勉強すればいいのではと示唆したい。勿論もっと上が目指せるならそのほうがいい。著者が英語勉強に用いた教材類や英会話教室等を表2に示した。
さて第2回は日本国内で行う英語勉強の目安ゴールと、そこへ到達するための教材類の例を示した。いつぐらいから英語勉強に取り組んだらいいかも述べたので参考にしていただけたらと思う。