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微量サンプル前処理用ツール NuTip™ / TopTip™ Micro Preparation Tool

微量サンプルの濃縮・脱塩・精製・界面活性剤除去に最適
*現在、納期未定・受注見合わせとなっております。*

***現在、納期未定・受注見合わせとなっております。***

Glygen 社の Nutip・TopTip シリーズを始めとする製品群は、微量サンプルの濃縮・脱塩・精製・界面活性剤除去に最適、質量分析(MS)・HPLC・キャピラリー電気泳動等で分析する微量サンプルの前処置用ツールとして威力を発揮します。 Nutip / TopTip シリーズはピペットマンにも適応するディスポーザブルチップの先端に充填剤を配置し、通常のピペッティング操作で目的の処理が行えます。 SBS 規格 96/384 ウェルフォーマットでの一括処理が可能な Lab-in-a-plate シリーズ 、キャピラリー HPLC 対応の LC-Fiber シリーズ、MALDI プレートへのダイレクトスポッティング可能な MALDI Pen など、多彩なラインナップを揃えております。 充填剤は、各種サンプルや用途に応じた数多くのタイプから選択していただけます。

  • タンパク・ペプチドの微量精製と脱塩  
  • タンパク・ペプチドの微量濃縮  
  • 糖タンパク・糖ペプチドの微量濃縮
  • 抗体の濃縮   
  • リン酸化ペプチドの微量濃縮   
  • 界面活性剤の除去   
  • DNA 微量精製

NuTip

マイクロピペット用ディスポーザブルチップの先端内壁面に充填剤を固定したタイプです。 充填剤保持用フィルターを使用せず、接着剤やポリマーによる固着化もしていないため、吸入・吐出時の液通りに優れ、コンタミネーションや夾雑物溶出の心配もなく、通常のピペッティング感覚で操作できます。 低濃度・微小容量のサンプルを効率よく、ムダ無く処理するために、充填剤表面との接触面積を最大化する工夫が施されています。 充填剤は各用途に合わせた多彩なラインナップ、サイズは3種類です。
フィルターを使用せず、接着剤やポリマーによる固着化もしていないので、吸入・吐出時の液通りがよく、通常のピペッティング感覚で操作でき、またサンプルのコンタミネーションや夾雑物の溶出もありません。

モデルチップ容量(μL)サンプル容量(μL)結合容量充填剤容量
NT11 – 100.5 – 101 μg30 μg
NT210 – 2002 – 252.5 μg75 μg
NT310 – 2005 – 5015 μg400 μg

※ 充填剤については、関連情報の 「多彩な充填剤」 をクリックしてご覧ください。

操作の流れ

まず、処理前のサンプル溶液をチップ先端から吸引します。 NuTip(TM)先端に固定された充填剤にターゲット物質が吸着します。次の洗浄工程では、洗浄液の吸引・吐出により充填剤に吸着しない不純物が洗い流されます。 最後に溶出液の吸引吐出により、目的物質の溶出が行われます。

微量型 NuTip(TM)

極めて小容量で低濃度のサンプル溶液の処理を行うためのチップです。 NuTip(TM) 同様、チップ先端の内壁面に充填剤を固定化した SPE チップで、マイクロシリンジ・ピペットの吸引吐出動作で処理を行います。 電気泳動ゲルへのアプライや ESI-MS サンプル処理に適した Gel-loader Tip と、HPLC シリンジ先端に装着可能な Syringe Tip をラインナップしております。

モデルチップ容量(μL)サンプル容量(μL)結合容量充填剤容量
Gel-loader0.5 – 100.5 – 10500 ng15 μg
Syringe Tip1 – 50.1 – 5500 ng15 μg

※ 充填剤については関連情報の 「多彩な充填剤」 をクリックしてご覧ください。

TopTip

マイクロピペット用ディスポーザブルチップの先端部に充填剤をルーズに詰めているタイプです。 チップ先端部はスリット状 (1 ~ 2 µm) で充填剤 (20 ~ 30 µm) の漏出はありません。 充填剤保持用フィルターを使用せず、接着剤やポリマーによる固着化もしていないため、サンプルのコンタミネーションや夾雑物の溶出もありません。 充填剤容量は4mg (TT1)、10mg (TT2)、50mg (TT3) の3種類をご用意しております。

モデルチップ容量(uL)サンプル容量(μL)結合容量充填剤容量
TT11 – 101 – 10400 μg4 mg
TT210 – 2002 – 251000 μg10 mg
TT3100 – 100020- 10005000 μg50 mg

※ 充填剤については、関連情報の 「多彩な充填剤」 をクリックしてご覧ください。

操作の流れ

サンプル溶液はチップのトップから注ぎ入れ、付属のシリンジやマイクロピペットで加圧し、充填剤を通じてチップ先端部へ通液されます。 TopTip (TM) 先端にパッキングされた充填剤にターゲット物質が吸着します。 次の洗浄工程では、洗浄液をサンプル溶液を同じくチップのトップから注ぎ入れて通液します。 最後に溶出液の通液により、目的物質の溶出が行われます。 
各溶液は、マイクロチューブアタプターに取り付けて遠心処理により通液させることもできます。

Lab-in-a-plate コーテッドプレート

Lab-in-a-Plate(TM)コーテッドプレートは、96穴、386穴 SBS 標準型プレートの各ウェル底に、各種充填剤が Glygen 社のパテント技術によってコートされたもので、ELISA プレート同様のハンドリングが行えます。 プレート材質は耐薬品性に優れたポリプロピレンと透明なポリスチレン製の2種をご用意しています。 多数サンプル処理や自動固相抽出装置による処理に適しています。

モデルプレート材質サイズサンプル容量(μL)結合容量
NSSPolystyrene96-well25 – 2002 μg
NSPPolypropylene96-well25 – 2002 μg
THSPolystyrene384-well10 – 70500 ng
FESPolystyrene1536-well2 – 1070 ng

※ 充填剤については、関連情報の 「多彩な充填剤」 をクリックしてご覧ください。

操作の流れ

未精製サンプル溶液をウェルに注入し、ターゲットを充填剤に吸着させます。 次に洗浄液を注入・吸引して不純物を洗い出します。 最後に溶出溶媒を注入し、ターゲットを溶出・回収します。

Lab-in-a-plate(TM) フロースループレート

Lab-in-a-Plate(TM)フロースループレートは、96穴プレートの各フロースルー型ウェルに充填剤を保持したもので、バキュームや遠心を用いた固相抽出法によりサンプルの濃縮・精製等の処理が行えます。

モデルサイズ充填剤ベッド容量(μL)結合容量
FNS96-well402000 μg
MFNS96-well5 – 7400 μg
モデルサイズ充填剤ベッド容量(μL)結合容量
iPlate96-well11 μg

※ 充填剤については、関連情報の 「多彩な充填剤」 をクリックしてご覧ください。

操作の流れ

未精製サンプル溶液をウェルに注入し、ターゲットを充填剤に吸着させます。 次に加圧や遠心により充填剤への非吸着成分(夾雑物)をウェル底から流しだします。 溶出液注入後の加圧や遠心によりウェル底から流出するターゲット溶液を回収します。

LC-Fiber(TM)

内径 50μm 以下のキャピラリーチュービングの内壁面に充填剤を固定したタイプで、極微量サンプルのオンライン前処理が行えます。 充填剤の固定は NuTip(TM) 同様にフィルターや接着剤、ポリマー非使用のため、コンタミネーションや夾雑物溶出の心配もありません。 キャピラリー HPLC・LC/MS・CE のサンプルループとして使用すれば、オンラインサンプル前処理が行えます。

MALDI Pen(TM)

微量サンプルの濃縮・精製等の前処理後、MALDI プレートへのダイレクトにスポッティングを可能とするツールです。 ペン先は 1 – 2μm のスリットとなっており、充填剤の漏出なくサンプル溶液のみが吐出されます。 溶出容量は数 nL から数 μL と微量化が可能。 単一スポッティングはもちろん、連続したライン状のスポッティングによりペプチド等の濃縮エリアの探索が可能となります。

– Selected reference –
• PL Urban, et al. Lab-on-a-plate: Extending the functionality of MALDI-MS and LDI-MS targets. Mass Spectrometry Reviews (2011)