TRILUTION® LC は、特に分取精製HPLCシステムの性能をフルに発揮するためにデザインされたシステムコントロールソフトウェアです。ギルソン社製送液ポンプ・オートサンプラー・ディテクター・フラクションコレクターなどのデバイスコントロールが行え、データ解析、レポートまでをトータルにサポートします。不純物の少ない高純度のピークを得るために、サンプルに合わせた最適なピーク検出プロトコルを簡単に設定できます。

■グラディエントパターンはドラグ＆ドロップで簡単設定

グラディエントポイントをグラフィカル上で移動させるだけで簡単にパターンを変更することが出来ます。

■グラディエントポイントの詳細設定

グラディエントポイントの追加もワンクリックで行えます。各ポイントをダブルクリックすることで数値での入力も可能です。

■動作タスクもアイコンをドラグ＆ドロップ

動作タスクの追加や時間の変更もアイコンをドラグ＆ドロップで行えます。

■基本的な動作タスク一覧

基本的な動作の他、カスタムのサンプルインジェクション方法を作成したり、インジェクション前後の洗浄工程など柔軟に最適化することが出来ます。

■ピークスロープ(傾き)分取モード

ピーク始まりと終わりでそれぞれ異なった検出パラメーターの設定が可能です。テーリングピークやショルダーピークでもメインピークの高純度精製が可能です。

■スロープモードでは更にピーク領域を4タイプから選択

ピークトップを基準にして前半部分、後半部分で分割して、より高純度な領域のみを分取することが出来ます。

■ピークレベル分取モード

ディテクターのシグナルレベル閾値を設定して分取するモードです。

■タイム分取モード/ボリューム分取モード

指定した時間毎、又は容量毎に分取していくモードです。

■複合モード(最大8チャンネルまでトリガーの組み合わせ可能)

貴重なサンプルを確実に分画するためフラクショントリガーを最大8チャンネルまで設定出来ます。吸光極大の異なる複数化合物の分離や ELSDやMassスペクトロメーターを増設しての未知化合物や UV 吸収のない化合物の検出、精製も効率よく行います。

■複合モードで分取した場合

複数の条件を組み合わせることにより、無駄なく必要な領域のみを回収することが出来ます。

■ディレイボリューム設定によるディレイタイムの自動計算

ディレイボリューム（画面右下の赤丸囲み）を設定することで、フラクションチューブまでのディレイタイムを流速に応じて自動計算します。

■フラクションシュミレーション機能

フラクションシミュレーターはピーク検出設定がどの様に反映されるかをあらかじめ画面上で確認することによって高純度精製を確実に行います。

■マニュアルアドバンス機能

プログラム実行中でもフラクションコレクターをマニュアルで動作可能です。リアルタイムのクロマトデータを確認しながらのマニュアルコレクションや、何らかのトラブルにも即座に対応してサンプル回収を行えます。分取動作中にアドバンスを押すと、フラクションバイアルが次の空バイアルに切り替わります。

■サンプルトラッキング機能

サンプルトラッキング機能によりクロマトデータから、由来サンプル／目的化合物がどこにフラクションされているのかひと目で確認できるため目的化合物の回収が容易に行えます。