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細胞培養カセット  Petaka G3 Cell Culture Cassette

細胞株・初代培養細胞・幹細胞の低酸素培養や
高い生存率を維持した細胞輸送に.

カセットベースでの細胞培養・細胞輸送

細胞培養カセット Petaka G3 は、米国 Celartia 社 (セラーティア) が開発したディスポーサブル細胞培養カセットです。 低酸素環境をつくるための特別なインキュベーターやグローブボックスなしでも低酸素培養が可能です。 また CO2 ガスの供給がなくても培地 pH を細胞培養条件に調節できます。 さらに、さまざまな細胞を凍結することなく室温で高い生存率を保ったまま輸送することもできます。

DRC テクノロジー

特許取得済の Ducted Respiratory Chamber (DRC ™) テクノロジーが Petaka G3 カセット内の培地への酸素や二酸化炭素の溶解・拡散を厳密に制御します。
US Patent 7514256, 8232096, EP 1855776

Petaka G3 で細胞培養すると細胞自身の呼吸によって培地中の酸素が穏やかに消費され、DRC テクノロジーによって酸素の培地への溶解が調節されるので、通常の CO2 インキュベーターまたは CO2 ガス供給なし・保湿バットなしのインキュベーターで低酸素培養が可能となります。

通常の細胞培養においては、培地 pH は培地に含まれる炭酸塩と 5% CO2 インキュベーターから供給される CO2ガス によって調節されますが、Petaka G3 では培地中の炭酸塩と細胞自身が呼吸することによって産生された CO2 と DRC テクノロジーによって培地 pH が調節されます。

構造

カセットの上部には培地や細胞懸濁液を注入するための自己シーリングシリコンポートと、換気のための 0.2 µm テフロンエアフィルターがあり、それらの中間に培地がエアフィルターに流入しづらくするためのキャピラリーブレイカー部があります。 キャピラリーブレイカー部からは細く長い Respiratory Duct を経てエアフィルターへつながります。

使用方法

カセットの個別包装を開封したら初回だけ平滑18ゲージ滅菌針を自己シーリングシリコンポートに奥まで差し込んでください。 ダイヤフラムが貫通して液体が通るようになります。 そのあとは滅菌針でもマイクロピペットチップでも使えるようになります。ト リプシン処理や細胞回収もシリコンポートから可能です。 必要に応じてシリコンポートを90%エタノールを含ませた綿棒等で拭うなどして滅菌してください。

キャピラリーブレイカー部

培地等の注入・吸引時はカセットを立てて保持し、キャピラリーブレイカー部に液体が入らないようご注意ください。 培地はカセット上部まで完全には満たさず、数 mm のすき間を開けておくことも可能です。 カセットを水平にして培養する場合は、キャピラリーブレイカー側をわずかに高くなるよう傾けることも可能です。

インキュベーターについて

Petaka G3 での低酸素細胞培養は、通常の細胞培養に用いられる 5% CO2 インキュベーターでも可能ですが、37°C 保温ができれば CO2 ガス供給なし・保湿バットなしのインキュベーターでも可能です。

室温細胞輸送について

Petaka G3 は高い生存率を維持したまま細胞を室温輸送することができます。 カセット内で輸送したい細胞を培養し、増殖が約75%コンフルエントになったら Petaka メーラーにカセットを収納して、封筒に入れて発送します。 輸送中は10°C以下あるいは39°C以上にならないようにご注意ください。